2012年03月01日

2012年3月:食べられないモノ

寒いですねぇ…。
少し暖かくなったかと思うとまた寒さが戻り、
春はまだまだはるか先なんでしょうか。
滋賀県でも北部の方はかなりの積雪です。
私の住む滋賀県南部では、一度雪が積もったくらいで
たいして降らず、こんな程度で寒い寒いと言ってては
仮設に住む東北の人々に申し訳ないと思うものの、
とにかく早く暖かくなってほしいものです。
我が家は琵琶湖の近所なんで、家の周りには川漁師と
山猟師の友人がおり、彼らはこの寒空でも琵琶湖や
山に出かけて行かれます。寒さの中、大変な仕事です…。
で、川漁師からは琵琶湖の貝や魚や鰻、山猟師からは
イノシシや鹿の肉をよくいただきます。労せずして
捕獲物がいただけるのは何より。
…なんですが、実は私は鹿が食べられない。
あのつぶらな瞳が目に浮かび、初めて勇気を出して
口に入れた時に、口の中で鹿が「ケーン」と鳴いた
ような気がして以来、どうしてもダメ。
家族に言わせると、鹿の刺身は脂がなく牛肉のたたき
のようで美味しいらしいのですが(家族は鹿肉が好き)、
最近では鹿肉をいただいても、包み紙の中からさえ
鳴き声が聞こえる気がして持つのも怖い。
しかしイノシシは大丈夫、こちらは肉からブヒブヒ
聞こえる訳でもなく、もっぱら生姜をきかせた
味噌鍋にしていただいております。

川漁師からはよく鰻をいただきます。
琵琶湖の鰻はデカイし太い! 驚くほどのビッグサイズ。
蒲焼きなぞブリブリに分厚い。
しかし私は鰻も食べられない。
小さい頃に祖母が生きた鰻の頭に五寸釘を打ち付けて
サーッとお腹を捌き、心臓を取り出してもまだウニョ
ウニョと体が動く様子に卒倒しそうになり、それ以来、
鰻=怖いというイメージが抜けないんです。
テレビで鰻丼を誰かが食べてる映像を見ると、口の中で
蒲焼きが動き出すような感じがしてチョー怖い。
炭火の上に並んでる開いた鰻を見ると、焼かれた熱さに
鰻たちがクニョクニョ動いてもがき苦しむような気がして
叫びそうになる。そんな訳で、鹿と鰻はいただいても
触ることすらできない有り様です。
私は結構好き嫌いはない方だと思うのですが、他にも
食べられないものがあと2つ。
まず、納豆!

でも、小さい頃は大好きだったんです。
祖母は自分で納豆を作っていたし、田舎にいくと必ず
納豆が出て、バクバク食べてたんです。
それが、小学校3年の時、忘れもしない大雨の日。
学校から帰り道、水たまりをバシャバシャやりながら
長靴の中に水を入れてグッチョングッチョン言わせながら
家に着き、玄関を開けると大好きな納豆の匂い。
母に「納豆の匂いがする!」と言うと、母は
「納豆なんか ないで」と言う。
「絶対納豆の匂い!!」と匂いの元を探しまくると…
匂いの元は私のぐちゃぐちゃに濡れた臭い靴下だった!!
それ以来、納豆=汚いという公式が頭の中で出来上がって
しまい、どうしても食べられない。
納豆をぐちゃぐちゃかき混ぜてる人を見ると、その人が
不潔にさえ思える。
テレビのCMで黒木瞳が納豆を混ぜてるのを見た時には
キレイな顔が泥々の靴下にさえ見え超イメージダウン、
頼むからやめてほしい。職場の同僚など納豆に砂糖を
混ぜて食べると言う。粘りが増して旨いんですと。
それを聞いてからはその人と話すのもパス。
だって息から納豆の匂いがしそうだし、口を開けて
笑ってる姿を見るとネバネバの糸が一杯くっついてる
気がして気持ち悪いんだもん。
あとは、中華で出てくる香菜(シャンサイ?)、
あの匂いはまるでカメムシを噛んでるような気分になる。
うちの息子は、甘納豆の中に入ってるウグイス豆がダメ。
プールサイドの草むらの匂いがするらしい。
そういえば渡哲也はテレビで
「とろろが嫌い! あんなもの鼻汁でしょうが」と
言い放ってられました。

職場の仲間に聞いたら、結構同じような人もいて、
「味噌汁は泥だまりの水に見えて飲めない」
「焼き魚の目が怖い、怨みがましく見つめられてる感じがする」
など、このあたりはなるほど、と思いますが、中には
「枇杷(びわ)のお尻部分が肛門に見えて、見ただけで吐きそう、
絶対臭い」など、考えすぎやろ、と笑ってしまうのもあり…。
みんな何かしら食に対するトラウマを持ってるようです。

嫌いな食べ物の理由を聞くと、人それぞれの理由があり、
なかなかおもしろいものです。

posted by 安楽満 帆志 at 00:00| Comment(0) | エッセイ