2012年04月01日

2012年4月

やって来ました 花粉の季節。
3月の始めから目が鼻がくしゃみが、まーひどいのなんの。
わが家にはネコがおりますが、冬場は寝る時になると
布団に入ってきてくれるのが幸せで、ゴロゴロ言う声は
即効睡眠導入剤、幸せな抱き枕だったのですが、
このシーズンはネコも花粉たっぷり、
布団に入ってきたものならもう地獄、
くしゃみ百連発で寝られません。
ドアを閉めて寝ようものなら、「開けろ〜」とドアを
ガリガリやるわ、「入れろーっ」とニャーニャー鳴くわで
また眠れず、睡眠不足の毎日です。

花粉は辛いものの、やっぱり春の訪れはうれしいもので、
わが家のさくらんぼの桜の花がチラホラ咲きだして、
花を飛び交う蜜蜂のかすかな羽音を聞くと、
春なんだなぁと実感します。

そんな春めいてきた3月末、久々に仕事が4連休となり、
「今日はゆっくりするぞ〜」と思い、とりあえず掃除と
洗濯を済ませて「さぁ、お茶とケーキでほっこりしよ」
と思って座ったものの、ふと眺めた庭に草がいっぱい…。
どうも気になり落ち着かないもんで、
「お茶は草引きの後にしよ。すっきりした気分でケーキ
食べた方が美味しいもん」と、紅茶だけ飲んでケーキは
お楽しみに置いたまま、外に出て草引き開始。
20分ほどで庭の草引きを終え、
「さあ、これでやり残したこともないし、
ケーキが美味しく食べられるぞ」と立ち上がると、
足元に茶色のトイプードルが座っとる!
「あんた誰!?」「なんでここに!!?」

もうそれからは飼い主大捜索ですよ。
犬抱いて近日中を歩き回り、片っ端から出会う人に
「飼い主知りませんか」と聞き、一時間ほど探したけど見つからず。
けっこうな重さのトイプードルだけに(トイプードルじゃなく
プードルなのかも…)腕はパンパン。
こりゃもう張り紙するしかないか、とにかく一旦保護しなきゃ、
と思ったものの、つないでおくにも首輪もリードもない。
仕方なくとりあえず犬を家に入れると、アッという間に
私の手からすり抜けて我が家のネコを追いかけ回し大騒動。
ワンワンニャーニャー、フーフーギャーギャー、
ネコは机の上の私が大切に取って置いたケーキを踏みつけて逃げ回り、
ケーキ皿を落として割り、あちこち生クリームの足跡だらけにし、
物をドカドカ落として食器棚の上に避難。
犬は床をジャカジャカと爪で傷だらけにして走り回り、
あちこちに置いてあるものを蹴散らかし、
食器棚によじ登ろうとしている所をようやく捕まえて
2階のベランダへ隔離。
あ〜あ、家の中ぐちゃぐちゃ…
掃除したとこなんですけど…。
それからは車で近くの動物病院に行き、支所に行き、
「迷い犬保護してるから問い合わせがあれば連絡して」と伝えたり、
チャリンコで走り回りながら犬の散歩してる人に
「茶色のトイプードル飼ってる家知りませんか」と聞きまくり…。
50人近くに聞いたでしょうか。
でも返ってくる返事は「知らない」の一辺倒。
トイプードルの飼い主なんてすぐ見つかると思ってたのが、
さすがに不安になり、
「見つからなかったらどうしよう…家では飼えないし。
こりゃ貰い手探しせなあかんかも…」と心細くなってきて、
手伝ってもらおうと娘にメール。
「トイプードル保護した。飼い主捜索中やけど見つからない…
どうしよう」… さすが我が娘、速攻で返事をくれました。…が
「何やってんの。
 バイトやし帰れへんで。
 ていうか、何で私に言うの」
と たった三行、冷たい返信。
もう誰も当てにならん、自力で飼い主見つけるぞ、
飼い主はどんなにか心配してるだろうし必死で探してるはず、
そんでもって感動の再会をさせてあげるんだ!!
と気持ちを奮い立たせたものの、あたりは暗くなり始めるし、
疲れ果て諦めかけた頃、ついに飼い主発見!!

なんのことない、うちの一筋向こうの家の犬でした…。

しょっちゅう家から放してるようで、飼い主は
「すみませんねえ、放っておいたら帰ってくるんで」と、
まるで危機感なし。心配もしてなかった感ありあり。
「いらんことして」とでも言わんばかり。
我が家のベランダでキャンキャン鳴く犬を抱いて降り、
飼い主に手渡すと、「すみませんでしたねぇ」の
アッサリした一言でこの大騒動は幕を閉じたのでした…
なんかガ〜ックリ。

うなだれて家に入り、生クリームの足跡と皿のかけらだらけの
床を掃除しながら息子に「見つかったわ」と一部始終を報告しました。
私の落胆を慰めてくれるかと思いきや、
「ふ〜ん。まあ見つかって良かったけど、結局アンタがいらん事して
空回りしただけやった訳やな。
ほんで晩御飯は?」

…晩御飯なんてすっかり忘れてた。ていうかそんな暇あるかっ!!
バイトから帰って来た娘も追い討ちをかけるように
「いらぬおせっかい、迷惑のもと!」…冷たい…。

てな訳で貴重な私の休日の初日は無駄な労力を使い果たして終わりました…。

しかし一筋向こうで飼っている犬さえみんな知らないんだ…。
(私も含め。ネコならけっこうな範囲で飼い主はわかるんだけど)。
飼い主の隣の家にも聞きに行ったのに、隣の人さえ知らない時代なんだなあ…。
なんか殺伐とした時代になったもんだ…。

外は春の陽気で温かくなったというのに、「あ〜家族も世間も冷たい!!」、
と感じた一日だったのでした…。


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posted by 安楽満 帆志 at 00:00| Comment(0) | エッセイ