2012年05月16日

2012年5月その2

我が家にはいろんな食材がご近所から持ち込まれます。
この時期は「竹の子をもらったから」と皮つきのデッカイのを
ドーンともらったり、「ふき採ってきたし」「ヨモギ摘んだし」
とか、文旦だのザボンだの夏みかんだのと、本当にいろいろ
持ち込まれます。

そう、「いただく」のではなく「持ち込まれる」なんです。
みんな「自分では料理できない、またはめんどくさい」訳で、
つまり、「材料あげるし料理して。できたのをちょうだい」
なんです。

始めは、「よう料理せんし、食べて」と言われていただいてたのを、
作って持っていってあげると喜ばれ、それが習慣化し、
さらに友達のあいだで 「持っていけば作ってもらえる」と広まり、
最近は「柚子がいっぱい落ちるから早めに採って使って」
「きんかんがいっぱいなってるから採って」と、私がよその庭に行き
収穫から調理まで引き受ける形になりつつあります。

採るのも楽しいのでいいんですが、だいたいこういうものは
調理に手間と時間がかかる。
柑橘類のジャムなぞ、アク抜きして切って種出して、山ほど
砂糖使って蜂蜜入れて、と大変なんだよ。
竹の子だって、鬼皮剥いて米ぬかで何時間も煮てから
水にさらして、と時間かかるんだから。
「夏みかんピールの砂糖まぶしたヤツ、あれも作れる?」とか
「ふきと昆布と山椒の佃煮がいい」 とかリクエストまであり、
作らない人にはわからないだろうけど そんなのさらに
手間だっちゅうの!
もちろん我が家も食べるのだからギブアンドテイク。
ありがたいんだけど、私も働く身。
「教えるから作ってみたら」と言っても
「無理無理無理!」「できたのをもらう方がいい」と
皆さん作る気 まったくなし。
「ヨモギ摘んだし餅にして」って
ヨモギだけ持ってこられても餅はできないんだってば!
あんこを買いに行きーの、もち米買いに行きーのと、
スーパーに走らねばならない。いらぬ出費もせにゃならぬ。
ついには「チマキのシーズンやね。山に熊笹がようけ出てたよ。
今年も作って〜」と、材料提供もなく「採りに行け、作れ、
そして、くれ」てのもあり…いいよなぁ。
私だってそうしたいよ。

「みんな勝手なんだから」とブチブチ言ってると、
娘が「断ればええやんか。ホイホイ引き受けて作るしや」と…。
そうなんだけど、やっぱり持ってこられたら断れないし、
相手の喜ぶ顔見たさにいそいそと作ってしまう自分がいる。


なんだかんだ文句言いつつも、結局私は季節物を作る、
という作業が好きなんです。
野草や季節の果実を調理するのは、アク出しして時間かけて、
となかなか手強いものです。それを攻略するのに燃えるタイプ。

そして 私の祖母や母がいつも手間を惜しまず、ワラビや蕗、
ゼンマイなどの山菜、草餅、果実酒、梅干にジャムに味噌 と、
いろんなものを作ってたのを傍で見てたし、季節季節に食卓に
そういうものが並ぶのを当たり前のように食べてたし、
そういうのが身について、見つけたら作らずにはおれない体に
なってるのかもしれません。

そんな訳で、近所の柚子やきんかんや夏みかんが木にいっぱい
なってるのを見かけると、「あ〜もうそんな季節なんだ」 と
ワクワクする反面、「あ〜あ、また来るぞ」と気が滅入る。
うれしいんだか嫌なんだか、なんともいえない複雑な気持ちに
なってしまう私なのでございます。



posted by 安楽満 帆志 at 00:00| Comment(0) | エッセイ

2012年05月01日

ゴールデンウィークは大忙し

先日、久々に大熱を出しました。
金曜の夜から、なんかしんどいなぁと思ってたのですが、
4月に入って激務が続いてたので疲れがたまってるんだろう、
と 早めに寝ました。
しかし土曜になっても身体はだるい。しんどいと思いつつも
朝から学校の学習で使う菜の花の株を抜きに知り合いの
農家の畑に出掛けました。
大きめのを6株、ヒーフー言いながら抜いて、さらに畑に
残った菜の花のつぼみを摘んで、たかだか1時間の作業に
腰も足元もヨレヨレのフラフラ。あちこちに蹴つまずくし、
すぐに座りたくなるし、「私も歳とったものやなあ」と
ガックリきつつ菜の花を学校に運んで帰ってきました。
あまりにしんどいので熱を測ると、なんと 38度5分!
この数字を見たとたん「アカ〜ン」と倒れこむように布団へ。
丸1日寝込みました。
もちろん夕食準備もしてないから夜にダンナが
「お〜い、ごはんまだか〜?」と叫んどりましたが、無理!!
娘がなんやらわからぬもの(ギリシャ料理と言うとりましたが、
あんな不気味な料理がギリシャにあるのかは不明)を
作ってくれてました。持つべきものは娘なり。
日曜日の朝もダンナは
「お〜い、朝ごはんは〜?」と叫んでましたが、
息子が「パン焼け! トースターに入れたらいいだけやろ」と
返してました。
持つべきものは息子なり(そもそも息子も何もしてくれなかったけど)。
日曜日の昼過ぎにようやく起き上がり台所に行くと洗い物山積み。
洗濯物は洗濯機に盛り上がっとる!!
あ〜あ……。

風邪は結構長引きましたが、なんとかゴールデンウィークまでには
しんどさも取れ、実家の母が「山菜採りに行きたい」というので
付き合ってきました。
この時期の山は気持ちがいい。
草花がいろいろ咲いてるし若葉が美しい。野良作業してる人、
草刈り機の音、春ならではの風景に心癒されます。
ヨモギを摘みながら山間の渓流のそばを歩いていると、母が
「クレソンの群生地があるえ」というので行ってみると、
ホントに クレソン(西洋セリ)、しかも小川にいっぱい!!
クレソンといえば、レストランでステーキの横に1茎チロッと
添えてある、アレですよ。
あの高級な付け合わせの葉っぱが雑草のごとくわっさわっさと
生えてるんです!!
もうヨモギなんかそっちのけで、母、私、娘の3代で川に入り
夢中で収穫。 茎をブチッと折ると柔らかい新芽だから簡単に
採れる。根は残るのでこりゃ毎年採れるぞ、と
ウホウホしながらスーパーの袋に満タン5袋ほど採りました。

母は「何言うてんの、胡麻和えにして食べるんや、
ステーキの飾りより胡麻和え!」というので、
早速やってみました。
鍋いっぱいに茹でて、絞って胡麻で和えると、
おいしいじゃないか!
こりゃ贅沢〜。
高級クレソンをいっぱい食べました。

さて、次の日は瀬田の唐橋のふもとでしじみ祭。
ゴールデンウィークなのに毎日忙しい。
この日は琵琶湖漁師の友人のお手伝いで、
200人分のしじみ汁作りです。
威勢のいい漁師の妻たちに混ざり、テントを張ったり汁を
配ったりと風邪の治りきらぬ身体で1日働いてきました。
ペーロン船やしじみ掻き体験の船、しじみを放流する船、と、
いろんな船が出て、岸ではブラックバスの唐揚げ、
アマゴの串焼き、タニシ飴、琵琶湖特産のエビ豆など、
いくつもの漁協やNPOなどの団体のテントがあり、
琵琶湖ならではの祭って感じで、とても盛況でした。
しかしこの祭、いろんな団体が集まり実行委員会を組んで
実施してるものの、メインが漁協だからかとてもアバウト。
いつ始まるんだかいつ船が出るんだか、何時から何が始まるのか
さっぱりわからん。漁師が仕切ってるもんで時間の観念がない。
人によって言うことバラバラ。
まさに「船頭多くして船、山に登る」とはよく言ったものです。
しかも参加者は80人にスタッフ75人、合わせて150人ほど(スタッフ多すぎ!)、
なのに弁当を300も発注してるし!!
「なんで300も?」と聞くと「当日にフラッと来る参加者もいるやろ」て、
そんな来ないっつうの! どんぶり勘定も甚だしい。
このあたりが田舎の漁師の気前のよさでしょうか。
案の定、弁当は余りまくりで、我が家の夕食となりました。

世間は7連休とか。公務員はカレンダーどおりの出勤で悲しい限りですが、
残る連休も田舎の掃除に植木刈りに排水溝の掃除にとやることいっぱい、
働く主婦にはためまくった家事の片付けウィークでしかありません。

「あ〜あ、のんびりしたい〜っ!!」と叫ぶ私に、
「のんびりしたらボケるだけ。回遊魚と同じや、止まったら死ぬで。
リハビリやと思って頑張れ」とゲーム三昧の受験生息子は
よくわからぬ励ましをくれました…。


posted by 安楽満 帆志 at 00:00| Comment(0) | エッセイ