2013年12月01日

2013年12月

早いもので、もう年末、12月です。
なんか12月になると、毎年 これといってパッとしたこともせずに
1年が過ぎたような気になり焦るというかなんだか嫌な気分になるのは
私だけでしょうか。

先月はエッセイをお休みしてしまい申し訳ありませんでした。
仕事があまりに忙しく、帰ってくると夜ご飯作りや洗濯や次の日の弁当準備に追われ、
土日は息子と娘のバイト送迎に実家の母の様子見にと、いっぱいいっぱいでして…(言い訳)。
そんな中、先月、紅葉シーズン真っ盛りの最中に学校の校外学習で京都清水寺に
行ってきました。
京都生まれの私ですが、清水寺に行くのは20年ぶりくらいでしょうか。
五条坂のバス停から寺まで上がったんですが、我がクラス (生徒9人に担任が3人) の
独身若者先生はバリバリ体育会系男、超人のような奴なもんで、坂道を競歩のように歩き、
生徒も私もついていくのに必死。階段は一段飛ばしで上がるし景色を楽しむどころじゃない。
50過ぎの疲れた身体にはキツいよ!
肩で息切って清水の舞台まで上ったら、そこは まあ人、人、人!
正月の初詣かと思うくらいの人出でした。
何より驚いたのが、周りから聞こえる言葉。あっちからもこっちからも前からも後ろからも、
聞こえてくるのはみーんな中国語なんですよ。中国人比率、ハンパない!
きっと日本人より中国人のほうが多いよ。清水からの景色は素晴らしかったけど、
騒々しい中国語になんかお腹一杯な気分になりました。
清水からは三寧坂、二寧坂、一寧坂と降り、石塀小路を通って、南座まで行くのが今回の
コース。
三寧坂では生徒たちがお土産や買い食いで完全に立ち止まり状態。彼らはお土産を買うにも
かなり暇がかかる。悩み倒して生八つ橋ひとつ買うのに20分!
気の短い私はイライラの極致。

(生徒)「チョコ味にするか抹茶味にするか…それとも栗か、やっぱりプレーンかなぁ…」
(私)「京都らしく抹茶にしたら?」
(生徒)「う〜ん…でも」
(私)「試食して決めたら?」
ひととおり試食しても決まらず(まぁ決まらないとは思ってたけど)
(私)「変わったらとこでチョコ味にしたら?」
(生徒)「チョコなぁ…あんまり変わったのもイヤやし…」
(私)「そんならプレーンにしとく? 定番やし誰にでも喜ばれるよ」
(生徒)「う〜ん、でもせっかく京都来たんやしなぁ」
(私、心の中で)「はよ決めて! 抹茶やろ抹茶!!」
ここで店員さんがいらぬことを言う。「それなら栗なんていかがですか?」
あーっやめて! せっかく抹茶とチョコとプレーンの3種類に絞ったのに、また選択肢広がると
悩み出すやないか!!
(生徒)「栗かぁ…栗にしようかな」
(私)「そうしとき、栗もなかなかいいよ(何でもいいからはよ決めて!)」
(生徒)「でも抹茶もやっぱりいいし」
(私)「やっぱり京都やし抹茶や抹茶!(さっさと決めてくれ!!)」
(生徒)「でも、お母さんは抹茶好きかわからんし…」
こういうやりとりを20分やるわけです。疲れますよ。結局彼はプレーンに決めました。
私のアドバイスの意味なし。でもこのやりとりがないと彼は決められない。
こういう決められない人が数人いるもんで、お土産買うのは一苦労なんですよ…
お土産も終わりまして、二寧坂へ。有名湯豆腐の店、奥丹の前では本物の舞妓さんがおられ、
美しいぞ、ラッキー。昨今は観光客が舞妓の着付けをしてもらった「なんちゃって舞妓」が
いっぱい街を歩いてるから紛らわしい。
たいていは「なんちゃって舞妓」のほうが化粧が濃くて、まつ毛なんてマスカラのCMのように
バッサバッサの真っ黒。やっぱりどことなく品がないもんです。
着物を着てる若者も多くて(着物を着てたらレストランとかが割り引きになったりする。
着物の街、京都をアピールする京都の作戦)、着物を見てるのも楽しいのですが、
やっぱりなんか薄っぺらい感じ。なんか違うんだよね、京都人としては。
派手ではなくしっとりした着物を着てこそ京都でしょ!!

なんだか人も町並みも様変わりしていて少しがっくりしたんですが、石塀小路だけは
昔のままの姿でほっとしました。
あちこち覗いたり買ったりしたもんで、計画外の時間ロスに、石塀小路から安井神社を通り、
教育に悪いけどラブホテル街を抜けて花見小路を通り、大和小路も見て、やっと南座に
着きました。もちろんさらに競歩でございます。
南座は、まだ「まねき」の看板が上がる前で、南座の舞台裏体験なるものに行きました。
限定された期間中にやってるこの企画、なかなかおもしろい。
南座のお姉さんが、客席から舞台裏まで解説しながら見せてくれるんです。
花道の途中にある「スッポン」(役者が上がったり下がったりする穴) を見たり、
実際に舞台に上がり舞台が回る様子や舞台が上下するのを体験でき、けっこう良いのです。
展示室には波の音を出す道具 (紙を張った籠に小豆を入れ、傾けて波音を出す)や、
舟のきしみ音を出す道具など、昔の人の工夫はすごい。
いろいろ見所満載、ここオススメです。

南座を出たあとは、競歩どころか飛ぶように歩いて八坂神社へ。
そこからバスに乗って帰ってきました。
朝8時半ころに家を出て、座ったのは昼食の1時間程度で、あとは歩きっぱなしの1日でした。
久々の京都の印象は、なんだか観光客向けに造られた昔ながらの風情に似せた新しい町、って
感じがして、なんとなく、あぁ私も歳とったんだなあ、昔とは違うんや、としみじみと寂しさ
を感じてしまったと同時に、競歩しまくりに足腰ヨレヨレに歳を感じた日となりました。

posted by 安楽満 帆志 at 00:00| Comment(0) | エッセイ