2014年06月01日

2014年6月

先月はなんやかやと忙しくてエッセイをすっ飛ばしてしまいました、すみません。
6月に入りましたが、暑い!! なんですかこの暑さは!!
初夏を通りすぎて夏日ですよ。いつもなら6月15日くらいから飛ぶホタルがもう飛んでるし。
身体もついていかん、練習なしに50m走させられてる感じ。しかも我が職場では5月31日の
全国でバッタバッタと熱中症で運ばれた日が運動会だったもんで、もう地獄でした…。
体温調節できない子どもたちもたくさんいるので、アイスノンで冷やしながらの運動会
でしたが、子どもらはゆでダコのようになっとりました。
そのアイスノンの会社、「白元」も倒産だとか。熱を出したらアイスノンと、ずいぶん
お世話になったのに寂しい限りです。

そんな暑さの続く5月に、学校でツバメの学習をしたのですが、私はすっかりツバメを
リスペクトしてしまいました。
学校には50近くのツバメの巣があり、まだまだ子育て真っ最中。
そこらじゅうブルンブルン飛んでるもんで、いったいあれはなんというツバメなんやろか、
と子どもらと調べてみたんです。
巣はおわん型ではなく、 トックリのように口が細く伸びてて、外からヒナは全く見えず。
その細い入り口に向けひっきりなしにオレンジ色の背中をした親ツバメがエサを運んでくる。
ネットで調べてみたら 「コシアカツバメ」らしい。なるほど確かに腰が赤いし、
巣はトックリ型と書いてある。
一般に民家の軒先でおわん型の巣を作るのは、「ツバメ」なんだと。
コシアカツバメとは巣の形も違うし背中も赤くない。代わりに首が赤い。
人の出入するところに巣作りするのは、ヘビやカラスなどの天敵に襲われないように、
ヒナを守り育てるためなんですって。
なぜわが学校は「ツバメ」ではなく「コシアカツバメ」の巣だらけなんや!? と不思議に
思っていたら、それにもちゃんと理由があった。
おわん型の巣は壁が一面だけあれば作れるが、トックリ型の巣は壁と天井の2面が必要で、
長いトックリを作るためには長いひさしが要る。学校の建物はまさにその形にピッタリ。
だからかぁ、な〜るほど納得。
私は今までツバメが5月に日本にやって来るのは、単純に日本が暖かくなったからだと
思ってたけど、いやいやいや、ここからが深いんですよ。
日本の5月といえば田植えの季節。ツバメの巣はといえば、泥とワラや枯れ草を混ぜて
作られてる。そう、田植えで土が水を含み、柔らかくなって巣作りにはぴったり、
泥で成形し、日差しで乾くと泥はカチカチになり強度バツグン。
なんと、ツバメは人間が脈々と毎年行ってきた「田植え」と密接に関係してたんです。
人の営みや暮らしと共に生きてきたツバメ、深いよ!!

ところでいったい親はエサをどれくらいの回数運んでるのだろうと、子どもたちと
数えてみました。
お父さん(コシアカ)ツバメとお母さんツバメの見分けはさっぱりつかないので、
とにかく巣に戻ってくる回数を数えてみた。1分半に1回、15分で10回。調べてみたら
1日に520回も運ぶらしい。しかも、ヒナが小さい時は蚊とかハエなど小さな虫で
、ヒナが大きくなると蝶やトンボと大きさを変えるらしい。賢〜い!! なんという働き者!
うちのグウタラ亭主とエライ違い!!

子育て中のツバメは、夜は巣の中か電線で寝るらしいが、6月の終わり頃、ヒナが育つと
河原や池の葦原に集まり集団ねぐらを作り夕方には乱舞するんですと。でもって、
葦の穂の茎や葉に止まって寝るらしいが、上(穂のあたり)に行けばいくほど上席なんだって。
ツバメにも上下関係があるんですねぇ…厳しい世界。

ツバメのオスの鳴き声がまたおもしろい。
「土食って虫食ってしぶーい」なんだと。働き者、賢い、しかもユーモアもある。
言うことなしっ!

こうやっていろいろ調べてるうちに、「そういえば森昌子が越冬ツバメという歌
を歌ってたけど、渡り鳥なんだから越冬しないやろ、間違いちゃうんか?、
と調べてみたら、越冬するツバメもいるらしい。まあ温暖化だからなぁ…。

こんなふうにググッていたら「消えゆくツバメを守ろうキャンペーン」というのが
出てきた。ツバメはどうやら減ってきてるらしい。そもそもツバメは5個ほど卵を
産んでヒナを育てあげるが、8割は1年以内に天敵にやられて死んでしまうらしい。
その上に巣作りできそうな民家が減り(洋風建築ばかりで)、鳥インフルエンザを
怖がる人間が増え、「フンが汚い」などと巣を撤去してしまうんだとか。
「ツバメから鳥インフルエンザが移った例はないから怖がらないで」とキャンペーン
では訴えておられました。
何万キロメートルも離れた場所から、日本人が田植えをすると信じて海を越えて
やってくるツバメたち。なんともケナゲで賢い鳥ではありませんか!!

という訳で、私はそれから「いつでも我が家にカモン!!」状態で待っておりましたが、
いかんせん我が家には二匹の猫がおる。巣など作るのは自殺行為ですわな。
という訳で、学校のヒナたちを見ながら「頑張りや〜」と優しく声をかけている
私なのでございます。


posted by 安楽満 帆志 at 00:00| Comment(1) | エッセイ
この記事へのコメント
安楽満さま

観察眼がよく、ユーモアにあふれた楽しいエッセイです。

☆アイスノンの会社、「白元」も倒産だとか。

 倒産ですか。知りませんでした。

☆なんと、ツバメは人間が脈々と毎年行ってきた「田植え」と密接に関係してたんです。

 深いです!!

☆ヒナが小さい時は蚊とかハエなど小さな虫で、ヒナが大きくなると蝶やトンボと大きさを変えるらしい。

 う〜〜〜ん。

☆何万キロメートルも離れた場所から、日本人が田植えをすると信じて海を越えてやってくるツバメたち。なんともケナゲで賢い鳥ではありませんか!!

 私は横浜に住んでいます。思えば、もう数十年間、ツバメの巣をみていません。不自然な暮らしです。

☆学校のヒナたちを見ながら「頑張りや〜」」と優しく声をかけている私なのでございます。

 ほんとに優しいひとですね。

 すばらしいエッセイに癒されました。
 ありがとうございます。

村上 好

Posted by 村上 好 at 2014年10月19日 11:44
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