2017年02月03日

2016年11月

10月は憂鬱な一ヶ月でした。
というのも、「フィッシングメール」というのにまんまと引っ掛かり、寸前の所で「私、騙されてる」と気づき、迷惑メールに登録した次第。登録しても相手が次々違うアドレスでメールを送ってきて参りました(今もまだ続いてる)。

金銭的被害はなかったものの、毎日山ほど送られてくるメールに携帯を見るのもイヤになり、落ち込む日々だったのです。

きっかけは、「メールアドレス変えました。久しぶりだね、またご飯でも行こう」という一通のメールがきたこと。
名前が書いてなかったから、
「名前が抜けてますよ、誰ですか」と返信したんです。
すると「○○だよ」と返事が。

心当たりがない名前だったので、間違えて送らはったんやな、本来送りたい人に伝わらないと困らはるやろうし、教えてあげなければ…と思い
「宛先をお間違えですよ」と返信しました。
すると、「大変申し訳ありません、アドレスを一文字入力し間違えたようです。教えていただいたおかげで友人と連絡がつき助かりました。」と返信が。
へぇ〜、一文字違いのアドレスの人がいるんだぁ… と思いながら「解決してよかったですね」と送り返しました。
するとまたメールがきて、「ご親切な方に届いてよかったです。自分は東京に住んでいる会社員28才の男です、これも何かの縁だと思うので、今後もメールさせて頂いてもいいですか?」と来た。
めんどくさいな、と思いつつも、「ダメです」とは言えず、「いいですよ」と返信。
そこからですよ、朝に夕に何度もメールが来る。内容は他愛もない日々の様子。今日は寒いから気を付けて頑張ろうとか、今夜は流星群が見えるとか、はたまた親が会社を経営してて自分は障害があるから親からよく思われてないのが辛いとか。
今時の若者は日記のようにメールするんやな、と驚くばかり。
何にしろ私も忙しい身、いちいち返信してられない。でも障害がある人からのメールというのは、私の職業柄 無視するのは気がひける。
なので「仕事で忙しいから返信はたまにしかできません、ごめんなさい」と罪悪感を感じつつ返信しました。
にもかかわらず1日に何度も来る。ほったらかしにしてたら、ついには障害のことで悩んでる内容のメールが来たので、さすがにこれは人として無視したらダメやろうと、真面目に一生懸命アドバイスをしたり励ましたりしたんです。

朝に夕にの頻繁なメールに参って返信もあまりしかしなくなりだした頃、相手から
「関係がうまくいってなかった父から会社を継いでほしいと言われて悩んでいたが、せっかく言ってくれたんだし育ててくれた恩返しに父の会社に移ることにした。今から会社に辞める報告をしてくる」ときた。
「お父さんとの関係が改善することを期待しています。ぜひ新しい会社で頑張って下さい」と返信。
障害があっても悩みながら道を探って自分で決断した彼に対し、「頑張ってほしい」と心から思ったんです。

一時間ほどして「今の会社に報告を済ませてきた。この携帯は会社から支給されてるものだから返還しないといけない。なので今後はチャットにメールしてほしい」と新しいチャットアドレスを書いたメールが。

そもそも私は機械に弱い。携帯もメールと電話と目覚ましとカメラしか使わない(使えない)。スマホはワケわからないからいまだにガラケー。
チャットと言われてもよく知らないし、やったこともない。
それでなくても連日のメール攻撃に辟易してたし、「会社の携帯であれほどメールしてたんか。公私混同甚だしい奴」とムカついたので
「私はチャットはしません。なので申し訳ありません」と送り返し、これで縁が切れたわとホッとしたんです。
するとそこからですよ、もう10分おきくらいに
「なんでメールしてくれないの、障害があるから?」とか「障害に対して励ましてくれたのはウソだったんだね」とか 山のようにメールが来た。
さすがにこれは変だと思い、そこで娘に初めて「こんなメールが来て困ってる」と相談しました。

娘はメールを見るなり
「あんたバカか!? こんなん出会い系サイトへの誘導か、お金取られるサイトに誘導されるやり口やろが。何を返信してんのや!おかしい思わんかったんか! 名前書かずアドレス変更通知してきた段階で返信するだけでもバカ。さらにやりとりするなんてあり得ない!!」と私にバカ怒り。
「だって、困らはるやろうと思ったんやもん。素直に親切心で、アドレス間違えてますよと伝えただけやのに」

「もはや返信した段階でアンタのメールアドレスが拡散されてるんや、相手は架空の人物や、実在してへん!出会い系サイトに誘導する業者!! そんなこともわからんといて携帯なんか使うな!!」
もう親を「アンタ」呼ばわりですわ。

私「どうしたらいいの?」
娘「アドレス変えろ!!」
私「それは嫌。いちいちみんなに送るなんて無理」
娘「バーカ!一斉送信したらええやろ!」
私「一斉送信て、どうやってするの?」
娘「チッ(舌打ち)、携帯貸して!」

私の携帯を取り上げてカチャカチャ、
「この携帯古すぎて一斉送信できひんやんか!! 最低!! んもう〜迷惑メール登録するわ。でも登録しても相手はアドレス変えてまた送ってくるで」
私「え〜っ!どうしよう」
娘「とりあえず迷惑メール登録する」
私「でもまた来るんやろ?」
娘「来るたびに登録してたらそのうち来なくなる可能性にかけるしかない。それでも来るならメルアド変えろ!!」
私「わかった。迷惑メール登録のやり方教えて」
娘「アンタには無理!」

娘に登録してもらって、さすがに10分おきにくるメールは止まりましたが、まだやっぱり相手はアドレスを変えて脅迫めいた恨みがましいメールを送ってくる。ドコモだったりauだったり。
そのたびに娘に頭を下げて「バカ、ありえへん」と蔑まれながら迷惑メール登録をお願いする…。

私は本当に善意から相手に「アドレス間違えてますよ」と言ってあげたのに。相手のことを思いやり、さぞ苦しんでるんやろうと悩みの相談にも乗ったのに。

娘は「バーカ! 相手に悩みなんかあるか! カモが引っ掛かってきたくらいしか思ってないわ!! 相手は仕事なんや、カモを釣るのが仕事!だからフィッシングメールて言うんや!!」

だってそんなん知らんがな。

私「せちがらい世の中になったんやなぁ…私らの時代は人が困ってると思えば助けるのが当たり前なんや。困ってる人には親切にすべき、それが人として当たり前のことやのに」
娘「知らない人に親切を振り撒こうとするほうがおかしい。
ネットや携帯の情報機器の恩恵だけ受けようとするのが間違い、恩恵を受けたいならそれなりの学習をして使え!アンタに情報危機使う資格なし!」

あまりな言われよう… 反論したくても言えません、はい。

…いまだに続く迷惑メールに、さすがにメルアド変更しなあかんか、と暗い気持ちになる。
何より娘に頭が上がらない。いつもご機嫌伺いをしながら迷惑メール登録のお願いに行かねばならぬ。

娘には何も言えないから一部始終を聞いていた息子に
「相手に言ってやりたい。そんなことしてて罪悪感ないのかと」と言うと
息子「あるわけないやん」
私「そんなことしてたら、いつかは自分に返ってくるよ、と言いたい。改心してもらいたい。人を騙して儲けるのが当たり前やとみんなが思う時代になってほしくない」と言うと、息子は
「それ、何の宗教?」
と冷たい反応。

そんなこんなで、悔しいやら情けないやら、ほんとにモヤモヤしてるこの頃なんですよ…。


posted by 安楽満 帆志 at 17:09| Comment(0) | エッセイ

2016年09月01日

2016年9月

リオオリンピック、日本頑張りましたね。
夏休みだったので、毎晩リアルタイムで見てしまい、昼間はポワ〜ンとして仕事に集中できない日々でした。

体操の内村航平選手、もう天才ですね、完璧だわ。
でも私が一番燃えたのは卓球男子。
水谷隼選手がすごかった!
「あかんがな、もう負けるわ」と誰もが思ったところからのあの追い上げ、勝った瞬間のガッツポーズに私も「よっしゃぁー!」と大声で叫んでました。
福原愛ちゃんばかりに期待が集まり、今まで全く注目されてなかった卓球男子、世界大会でも上位を取ってたのにいっぱい努力してきたのにスルーされてきて気の毒だったのですが、これで皆の目を向けさせたこと間違いなし! 努力が実ってよかった!!
手に汗握るすごいラリー、「よしっ!」「あーっ!!」とこっちも思わず声が出る。よく取るよあんな球。
水谷選手が点を失うと、私が「あーもぅ何やってんの!」「もーっ!拾えよっ!」などと言うもんで、横で見てた息子が(息子は中学時代卓球部だったので卓球男子だけは見てた)
「あんた、偉そうに言うなよ、何ひとつ同じことできひんやろが。」
と怒ってました。

卓球女子の石川佳純選手もすごかったわ。
試合中の彼女の目の鋭さ、ハンターの目、戦士の顔ですよ。メダルを取った後のインタビューの時の柔らかな表情と全く違う。
あの狙い撃ち的な目、最高にカッコイイ!
卓球は、素晴らしい試合を見せてもらって「さすがオリンピック!寝ないで見た甲斐あるわ〜」と思いました。

レスリングの吉田沙織選手も試合前から金メダル4連覇の重圧、あまりに気の毒で「いいんだよ金メダルじゃなくても。そんなに責任感じないで」と祈るように見てました。結果、銀メダル、もう充分すごいです!!

陸上も、やっぱりボルトはカッコイイわ。でも全身バネのチーターのような走りをする黒人勢の面々に対し、日本勢の快挙!
バトン渡しの勝利と言われてるけど、そんなことない、日本人ってこんなに速くなったんか、とビックリでした。

選手のみなさん、本当にお疲れさま。素晴らしい試合を見せてくれてありがとう。美しいプレイを見せてくれてありがとう!

パラリンピックに出場される皆さんも、どうか練習の力を出しきって頑張って下さい!

反して、私自身のウダウダな日々…。そんな夏休みも終わってしまい、学校スタート。
元気の有り余る生徒たちに反し、私はまだエンジンがかからない日々です。

夏休みもどこにも遠出せず、真面目に出勤の日々。以前のようなカボチャ熱も沸かず、5個買い込んだものの、何も作らず未だ玄関に転がったままです。
出勤と言えど自由がきくので、昼休みに近くの川を眺めに行っては、ちょっとホッコリしてたくらい。

岩手県では台風で川が氾濫して大変でしたが、被害の大きかった岩泉、私の最近のお気に入りヨーグルトがまさにその岩泉のもの。
「岩泉ヨーグルト」という商品で「岩手県岩泉乳業」が作ってて、濃くて超おいしい。
白いアルミパウチの袋で、900gで800円もするけど値段の価値あり。だから岩泉と聞いて、他人事に思えず心痛む思いです。

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川というのは氾濫すると脅威だけど、普段の川というのは癒しの音色です。
私は山際の川のせせらぎの音がとても好き。
多分小さい頃に田舎の川に泳ぎに行き、潜って魚を見たり石をひっくり返してセムシ(トビゲラの幼虫?)を捕っては水面に投げて魚が寄ってくるのを見たり、熱くなった石の上に寝っころがって川のせせらぎを聞くのが夏休みの定番だったからかな。

山道の川のそばを車で走ってると「このへん、潜れそう」とか「あのへん、魚いそう」とかいう目で見てしまう。「あ〜入りたい」「潜りたい」と思ってしまう。
山から流れ出る細い小川の音も好き。田舎では「溝こ(みぞこ)」と呼ぶのですが、思わず車を止めて音を確かめ、ザバザバ歩きたい衝動にかられてしまいます。

よく臨死体験者が「三途の川」の話をされますが、私がもし死の縁で三途の川を見たらきっと喜んでホイホイ渡ってしまうと思う。
娘にそう話してると、「母さんは三途の川を渡らんと潜るで。さらに水生昆虫探しをして、三途の川でず〜って遊んだままや。死にもせず生き返りもせず、三途の川の地縛霊状態やな。あ、でも「虫網忘れた」とか「水中メガネが要る」とか思って生き返るかもしれん」とヒドイことを言うとりました。でもありえるわ〜。

近頃は川で遊ぶ子どもも虫捕りする子どもも全然見かけなくなりました。セミ捕りすらしてないもん。
みんな夏休み何して遊んでるの?
大型レジャー施設やショッピングモールやゲームセンターには子どもがいっぱいなのに、自然の中に子どもがいない!

そう娘に話してると、「母さんの常識は一般の非常識。テーマパークや映画やレジャー施設、それが普通!
私の夏休みは毎日川に連れて行かれて、遠出するといえば水中メガネと網とドライバーとバケツ持って海の岩場や。だから大学の友だちに海に誘われた時、私は笑い者になったんやで。みんながパラソルやらビーチボールやら持って来たのに、私だけ水中メガネとバケツ抱えて、軍手にドライバー持って、「お前は海女か!?」と笑われたんや。私はもう砂浜の海を楽しめない身体になってしもた。」と怒って言うので、
「でも、そういう経験があってよかったと思える日がくるわ」と言うと、
「ビーチボールより蛸や貝探す女子大生って変やろ!」とさらに怒って言うので
「でも砂浜ビーチボールより岩場の方が楽しいやろ?」と聞くと
「まあな。砂浜でキャーキャーやってるだけの何が楽しいのかわからん」と言うとりました。さすが私の娘!

娘は周りの友だちがヒラヒラした花柄の水着を見せ合い、「その水着かわいい〜ぃ」とかキャッキャ言い合ってる中、一人水着の上にTシャツと半ズボンを着て軍手はめて更衣室から登場したらしい(岩場は怪我するから、我が家の海ファッションの定番)。

娘のその時のビックリした顔と恥ずかしさを想像すると笑えますが、私はそういう娘でよかったとつくづく思う。海の楽しさは岩場だよ、絶対!

まあ、人それぞれ楽しみ方はいろいろあっていいのだろうけど、職場の若者たちが、「ハワイ行ってきましたぁ」とマカデミアナッツチョコを自慢気に配ってたり、「シンガポール行ってきましたぁ」とようわからん民芸品くれたりするのを 「うわ〜いいわねぇ〜素敵な夏やったんやね」と言いつつも、どこか心の中で「フン」と思ってしまう気持ちがある。

娘は「それは妬み。私も川よりシンガポールがいい。三途の川渡る前に連れてって」と言うとりますが、贅沢な旅より心の贅沢の方がいいと思うのは私が年をとったからか…?

とはいえ、どこかに連れてってやらねばと思ううちに夏休みが終わってしまったので、最近CMで宣伝してるびわ湖バレイにできた「びわ湖テラスにでも行こうか」と誘うと
「何があるの?」と聞かれ、
「きれいな景色」と答えると
「なんで琵琶湖なんか見なあかんねん、いつも見てるし」と即却下され、結局ウダウダから抜けられない日々を過ごしております…。


posted by 安楽満 帆志 at 00:00| Comment(0) | エッセイ

2016年08月01日

2016年8月 初針体験

毎日たまらん暑さですが、皆様お身体は大丈夫でしょうか。
楽しみにしていた夏休みも、もう半分が済んでしまい、毎日真面目に休みも取らず学校で勤務してるのに、「これを仕上げたぞ」という達成感もなく、だらけた日々を過ごしております。

高等部になると「職場実習」というものがあり、卒業後の進路に向け生徒たちが作業所へ1週間の体験に行くので、前半はその付き添いに明け暮れておりました。
作業所によって仕事内容が違うので、ひたすら袋にネジを詰める1週間だったり、ビニールハウスの草引きだったり、クッキー作りだったりといろいろな仕事を私も経験してきました。
中でもビニールハウスの草引きは辛かった…。炎天下のビニールハウスは入るなりモワーッと赤熱地獄。そこでひたすら2時間の草引き。「もう無理〜っ」と言いたいが、生徒を含め障害者たちは黙々と作業し、途中のお茶休憩に彼らは「冷たくておいしいねぇ」「暑いけど頑張ろうね」と笑顔。頭が下がりました。もう脳ミソ溶ける暑さですよ。

障害者施設で19人が殺されるという心痛む事件がありましたが、ちゃんと社会の一員として役立っている面も見てほしいと思う次第です。彼らの存在が私のような職業をはじめとしてたくさんの雇用も生み出してるし、彼らの言葉に心洗われ大切なことに気づくことも多いのです。

さて、話は変わりますが、私は夏休みに必ずギックリ腰をやるのがここ5年の常。今年は気を付けて体操もしてたのに、8月頭に椅子から立ち上がった瞬間に「あ、ヤバイ」感。
そろりそろりと能の足取りのように歩きつつ、階段を降りたその時、ズキッと来ました…。
「ウヒェッ」と変な声を出して座り込み、そこから歩けず。立てず進めず。
泣きそうになりながら車に乗り込み、医者へ行きました。

いつもなら整骨院に行くのですが、私のギックリ仲間が「整骨より針やで」と言ってたので、初めて鍼灸院なるものへ行ってみました。

私が今まで鍼灸院を避けていたのには理由があり…
実は私は注射や針が大嫌い。
だからインフルエンザの予防接種も絶対行かない。身体に針を刺すなんて怖いじゃないか!!
我が子の予防接種でさえ顔を背けて見てられない。注射されてないのに自分まで痛い。
魚釣りもダメ。針が口に刺さる魚を見ると、自分の口に刺さってるような痛みを感じる。しかも、一度釣りに無理矢理付き合わされ、竿を振り上げた瞬間に針が親指の付け根に刺さり、医者に「針には返しがついてるので、引き抜くより押し込んで出します」と言われ、ギューッと押し込まれて死ぬ思いをしたし。

実は私は今まで何度も怪我をしてあちこち縫い傷だらけ。
小学校時代には自転車で坂を掛け降りてる時に「ライダージャンプ!!」と叫んで両足を振り上げ(当時仮面ライダーが流行ってたもんで)、その足が前輪に挟まり、スピードが出てたため後輪が上に持ち上がって一回転して側溝に頭から突っ込み血だらけに…。頭を5針縫う怪我でした。
小学校6年の時には、草原を歩いてたら有刺鉄線に太ももをグサリ。3針縫う怪我。
中学では、飼い犬を散歩させてたら近所の犬が飛び出してきてうちの犬に襲いかかろうとしたもので、うちの犬を両手で持ち上げて守り、下からは近所の犬に噛まれ、上からはうちの犬に噛まれ、両手を何ヵ所も縫う羽目に。
大学生の時は、花バサミで枝を切ってたら指の腹をブチンとV字に切り2針縫い…

毎回外科に行く度に泣き叫び、医者から「どこの幼稚園児や!」と怒られるほどみっともない姿を見せてきました。
「何も痛くない!!麻酔の注射するんやから!」と言われても、その注射が怖いから泣いてたんだよ!
パッカーンと開いた傷口に麻酔針を刺す あの恐怖。

そんな華々しい経歴の持ち主だけに、注射となると過去の怪我の時の痛みが蘇る。
だから鍼灸なんて絶対行きたくなかったのですが、さすがに痛みには耐えられず、ついに初針体験となりました。

針が刺さるところは見えないけど、今来るか今刺されるのかと思う時間がもう地獄。
「チクッとしますよ」って、言うなそんなこと!余計に怖いじゃないか!!
「足首のきわにツボがあるので、そこにも刺しますよ」って、やめて〜っ、想像してしまう!
怖さのあまり身体に力が入り、余計痛い。

さすがに今回は泣き叫びはしませんでしたが、口から心臓が飛び出そうでした。30分ほどの治療が2時間ほどに感じられ、終わったら汗だく。

でも随分楽になり、針効果を実感。針ってすごいわ、さすが中国四千年の歴史。
とはいえ効果を実感してもやはり行くのは怖い。
鍼灸院の前に着いて、まず深呼吸。深呼吸するとズキッとくるから、痛みが「よし入るぞ」という後押しになる。
そして門の扉に手をかけ、「勇気を出すんだ」と自分に言い聞かせる。
で、そのまましばらく立ち止まる。
「治したいなら入るんや。ここを通ればあとは楽になるんや、入るぞ」とまた言い聞かせ、やっと入る。

この儀式を通院ごとに毎回やってますが、おかげで今回のギックリは治りが早い気がする。

まだあと数回は通わないといけないそうで、「そろそろ行かねば」「いや、あと30分後にしよ」などと、恐怖と戦いながらの鍼灸院通いは、暑さをすっかり忘れる寒〜い時間となっております。



posted by 安楽満 帆志 at 00:00| Comment(0) | エッセイ