2016年08月01日

2016年8月 初針体験

毎日たまらん暑さですが、皆様お身体は大丈夫でしょうか。
楽しみにしていた夏休みも、もう半分が済んでしまい、毎日真面目に休みも取らず学校で勤務してるのに、「これを仕上げたぞ」という達成感もなく、だらけた日々を過ごしております。

高等部になると「職場実習」というものがあり、卒業後の進路に向け生徒たちが作業所へ1週間の体験に行くので、前半はその付き添いに明け暮れておりました。
作業所によって仕事内容が違うので、ひたすら袋にネジを詰める1週間だったり、ビニールハウスの草引きだったり、クッキー作りだったりといろいろな仕事を私も経験してきました。
中でもビニールハウスの草引きは辛かった…。炎天下のビニールハウスは入るなりモワーッと赤熱地獄。そこでひたすら2時間の草引き。「もう無理〜っ」と言いたいが、生徒を含め障害者たちは黙々と作業し、途中のお茶休憩に彼らは「冷たくておいしいねぇ」「暑いけど頑張ろうね」と笑顔。頭が下がりました。もう脳ミソ溶ける暑さですよ。

障害者施設で19人が殺されるという心痛む事件がありましたが、ちゃんと社会の一員として役立っている面も見てほしいと思う次第です。彼らの存在が私のような職業をはじめとしてたくさんの雇用も生み出してるし、彼らの言葉に心洗われ大切なことに気づくことも多いのです。

さて、話は変わりますが、私は夏休みに必ずギックリ腰をやるのがここ5年の常。今年は気を付けて体操もしてたのに、8月頭に椅子から立ち上がった瞬間に「あ、ヤバイ」感。
そろりそろりと能の足取りのように歩きつつ、階段を降りたその時、ズキッと来ました…。
「ウヒェッ」と変な声を出して座り込み、そこから歩けず。立てず進めず。
泣きそうになりながら車に乗り込み、医者へ行きました。

いつもなら整骨院に行くのですが、私のギックリ仲間が「整骨より針やで」と言ってたので、初めて鍼灸院なるものへ行ってみました。

私が今まで鍼灸院を避けていたのには理由があり…
実は私は注射や針が大嫌い。
だからインフルエンザの予防接種も絶対行かない。身体に針を刺すなんて怖いじゃないか!!
我が子の予防接種でさえ顔を背けて見てられない。注射されてないのに自分まで痛い。
魚釣りもダメ。針が口に刺さる魚を見ると、自分の口に刺さってるような痛みを感じる。しかも、一度釣りに無理矢理付き合わされ、竿を振り上げた瞬間に針が親指の付け根に刺さり、医者に「針には返しがついてるので、引き抜くより押し込んで出します」と言われ、ギューッと押し込まれて死ぬ思いをしたし。

実は私は今まで何度も怪我をしてあちこち縫い傷だらけ。
小学校時代には自転車で坂を掛け降りてる時に「ライダージャンプ!!」と叫んで両足を振り上げ(当時仮面ライダーが流行ってたもんで)、その足が前輪に挟まり、スピードが出てたため後輪が上に持ち上がって一回転して側溝に頭から突っ込み血だらけに…。頭を5針縫う怪我でした。
小学校6年の時には、草原を歩いてたら有刺鉄線に太ももをグサリ。3針縫う怪我。
中学では、飼い犬を散歩させてたら近所の犬が飛び出してきてうちの犬に襲いかかろうとしたもので、うちの犬を両手で持ち上げて守り、下からは近所の犬に噛まれ、上からはうちの犬に噛まれ、両手を何ヵ所も縫う羽目に。
大学生の時は、花バサミで枝を切ってたら指の腹をブチンとV字に切り2針縫い…

毎回外科に行く度に泣き叫び、医者から「どこの幼稚園児や!」と怒られるほどみっともない姿を見せてきました。
「何も痛くない!!麻酔の注射するんやから!」と言われても、その注射が怖いから泣いてたんだよ!
パッカーンと開いた傷口に麻酔針を刺す あの恐怖。

そんな華々しい経歴の持ち主だけに、注射となると過去の怪我の時の痛みが蘇る。
だから鍼灸なんて絶対行きたくなかったのですが、さすがに痛みには耐えられず、ついに初針体験となりました。

針が刺さるところは見えないけど、今来るか今刺されるのかと思う時間がもう地獄。
「チクッとしますよ」って、言うなそんなこと!余計に怖いじゃないか!!
「足首のきわにツボがあるので、そこにも刺しますよ」って、やめて〜っ、想像してしまう!
怖さのあまり身体に力が入り、余計痛い。

さすがに今回は泣き叫びはしませんでしたが、口から心臓が飛び出そうでした。30分ほどの治療が2時間ほどに感じられ、終わったら汗だく。

でも随分楽になり、針効果を実感。針ってすごいわ、さすが中国四千年の歴史。
とはいえ効果を実感してもやはり行くのは怖い。
鍼灸院の前に着いて、まず深呼吸。深呼吸するとズキッとくるから、痛みが「よし入るぞ」という後押しになる。
そして門の扉に手をかけ、「勇気を出すんだ」と自分に言い聞かせる。
で、そのまましばらく立ち止まる。
「治したいなら入るんや。ここを通ればあとは楽になるんや、入るぞ」とまた言い聞かせ、やっと入る。

この儀式を通院ごとに毎回やってますが、おかげで今回のギックリは治りが早い気がする。

まだあと数回は通わないといけないそうで、「そろそろ行かねば」「いや、あと30分後にしよ」などと、恐怖と戦いながらの鍼灸院通いは、暑さをすっかり忘れる寒〜い時間となっております。



posted by 安楽満 帆志 at 00:00| Comment(0) | エッセイ

2016年06月01日

2016年6月

すっかり夏のような毎日ですが、夜はさすがに涼しくて過ごしやすく、グッスリ眠れて朝も起きられず、這うようにして身体を布団から引きずり出す日々です。

5月の我が家は物要りでした(涙)
お風呂の床タイルとバスタブの境目が一部陥没、排水口もボロボロ。
ガレージの波板は日焼けして変形し、台風が来れば剥がれ飛び、3分の2しか残ってない歯抜け状態。
さすがにもうアカンと浴室と波板を改修しました。

築30年のバスタブはステンレス。浴室の壁下半分がタイル、上半分が白壁という構造で、白壁にはカビで黒い模様ができ、半年ごとに「泡ブリーチ」なる漂白剤を吹き付けてたのですが、さすがに「泡ブリーチから解放されたい」思いが募り、「システムバスにするぞ!!」と決意。

しかし、我が家の浴室は、片面が出窓になってるため、真四角のシステムバスは「使えませんので、パネルを側面と出窓と天井に貼り付ける改修になります」とのこと。「じゃあ、それで」とお願いしたものの、お風呂リフォームって高いわ!!
まずは風が吹いたら飛んでご近所にご迷惑をかける波板の交換。すっかりキレイになり大満足。

次に浴室。
バスタブを新しいホーロー製に替え、タイル床と側面下半分をパネルに替え、そこですでに80万…。もう予算オーバー。側面上半分の白壁と天井は泣く泣く諦めることに…(全部やると110万)。

数日間はお風呂使えず、田舎なもんで近くに銭湯もなく、車で10分の川沿いにある釣り旅館のお風呂に行こうと言うと、娘が 「中学の時の職場体験で行った旅館や。ひたすら箸袋に割り箸入れさせられたとこや。絶対イヤ!!」と拒否。
仕方なく車で30分のスーパー銭湯まで行く羽目に…。

スーパー銭湯って、平日夜10時くらいでも人いっぱいなのね、知らなかった。
せっかくだしいろんな種類のお風呂に入りたい私。しかし息子はサッサと上がるから「遅すぎ!!」と怒られる。
急いで脱いで急いで入ってすぐ上がらねばならず、行くのに30分、お風呂が20分、帰り道に30分と、疲れを取りにお風呂に行ってるのに、倍疲れて帰ってくる日々。

そんなこんなで、やっと完成したお風呂。
石鹸やシャンプーやボディータオルを運び入れ、タオル掛けの吸盤フックを着けたらスルスル〜と落ちる。
「前の古いのじゃダメなんか」と思い、新品のを100均に3つ買いに行き、「これでどうや!」と着けたら、またスルスル〜と落ちる。 「安物はさすがにダメか」と、今度はホームセンターへ行き、「どうせならシャンプーとか石鹸とかも置けるステンレスの金網ボックスも吸盤でつけよう」と1つ350円の高い吸盤を10個購入。 ところがそれも着かない! またスルスル〜と落ちていく。

業者に電話して「吸盤がつかない。どうすればいいの」と尋ねると、「奥さん、そりゃ凸凹のあるパネルに吸盤着けるのは無理ですわ。シャンプー台やタオル掛けをつける工事しましょか」と言われ…。
予算オーバーしてるのにこれ以上払えるかいっ!吸盤13個も買ったのにどうしてくれるねん!

頭にきた私は木工ボンドを吸盤に塗りたくり、気合いで押し付け、くっつけました!!

「どや、くっついたやんか、ざまあ見ろ!!」
何にざまあ見ろなのかわかりませんが、 毎回吸盤が落ちてないのを確かめるたびに気分爽快。毎日快適お風呂生活を送っております。(白壁は見ないようにしております)。

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左:吸盤で取り付けた金属の網とネット
右:ボンドで完璧、100均吸盤と黒ずんだ白壁


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2016年05月01日

2016年5月

やっと休める、と楽しみにしていたゴールデンウィークも終わってしまいました…。
皆様はどこかにおでかけになりましたか?

私は4月に学校内での学部が異動になり、6年間いた中学部から、高等部(高校生)の担任となってしまいました。
前に担任していたクラスでは分刻みに動くような回転の速い日常だったのが、今度はものすごくゆっくりペースの生徒たちのクラス。言葉もゆっくりだし動きも待ちが長い。
「昨日は何をしていましたか?」の問いかけにも、「え〜とね〜…きのうは〜〜、家で〜、え〜っとぉ〜」てな調子でひとつの話をするにも何分もかかる。それを他の担任は菩薩のような微笑みで「そぅっかぁ〜。それは楽しそうだねぇ〜。」などと言葉が終わるまで気長に聞いて優しい相づちを打っておられる。
私はといえば、顔はニコニコと微笑みを浮かべて(作り笑い)聞いてるものの、超イラチの私の心はもうイライラの限界。じっと聞くってこんなに難しいものなのね…。
他の2人の担任もゆっくりペースの人たちで、優しくて穏やかで柔らかい。だからこそゆっくりクラスにピッタシな訳で、ならばなぜ「早口、早飯、早歩きの超イラチ」の私がこのクラスの配置なのか!? 1分もじっとしてられない性格なのに、絶対配置ミスだよ!

家でボヤいていると、娘が「それは神の采配。あなたに一番欠けてる部分だから。」と言う。
私「なんですと!?」
娘「自分のペースで人を動かすのではなく、人の気持ちに寄り添い包み込む。神の「少しは落ち着きなさい」との采配」 と、宗教家のようなことを言う。
私にいつも「すぐやる!今やる!すぐ動け!!」と追いたてられてる息子もここぞとばかりに「あんたに与えられた試練やな、まさしく。ゆったりクラスの担任になったのならそのペースに合わす。それこそが教師やろ」と言う。
…はい、ごもっともです。 修業の1年、と考えて人格改造に励みます…。

どんな生徒にも合わせられるようにならねば、イラチとは決別するぞ、と決意し、登校してゆっくりしてる生徒に「あと15分で体育が始まるし、すぐ着替え!」と言いたいところをぐっとこらえて、「そろそろ着替えよっかぁ?」と優しく言う。
それでも絵を描いたりして動かぬ生徒に「時間見て!」と言いたいところ、「そろそろ絵は終わりにしようね」と優しく言う。
それでも「え〜〜」と一向に動かぬ生徒に「早くっ!!間に合わないっ!!」と追いたてたいところを「一緒に行こうね、さぁ、ノートを閉じようかな」と微笑みながら言う。
そして誰もいないトイレで「あぁーーっもうイライラするっ!!」と叫ぶ。 あぁ、やっぱり私って人間できてない、と反省の毎日。

こんな私ですが、環境は人を変えるもの。きっと3ヶ月も経てば穏やかで優雅な人間に変貌してるはず。

ゆったりとしたペースで生きるかわいい生徒たちとの出会いが、新たな私への第一歩、今日も頑張るぞぉっ!! と自分に言い聞かせている日々なのでございます。(自信ないけど)。

posted by 安楽満 帆志 at 00:00| Comment(0) | エッセイ